相見積書で信頼できる業者を選定することについて

お見積書

私は、契約補助担当官等を数年業務で実施しました。その際に学んだ相見積りについてリフォームにもいかせるようにお話したいと思います。

新規契約や消耗品等の買い物をする際に、まず最初に見積書必ず、郵送するように頼んでいました。商品の見本だけ届いても、相場が分からないからです。書類だけでも先に送付して頂ければ、予算などの目安や金策も立てやすいからです。金額が増える場合、会社の予算では間に合わず、違う業者さんを見付けなければならない場合もあります。会社と業者とのお付き合いとなると、長い付き合いや安定した付き合いを期待して新規のお客(私達)に対してはかなりサービスをしてくれるところもあります。これはリフォームについても同じではないでしょうか。今年は屋根と外壁、来年はキッチンと1回だけの顧客ではないということが分かれば、業者の見積りも甘くなるはずです。さらにこれに相見積りが加われば、業者は競争しなければならなくなりますから、より良い条件での見積もりが出てくる可能性があります。

地元で長く営業している業者であれば、ライバル会社のことも熟知しており、そこから相見積りを取るようにアドバイスしてくれることもあります。提携しているというわけではないのでしょうが、住み分けができているのでしょう。

見積書が会社によって様式が違うことはよくあります。ここではそういった書き方に惑わされず、基本的な項目だけ確かめるようにしましょう。数量や面積、長さ、単価などに注目してください。

近年インターネット上で相見積サービスを実施してくれるサービスがあるので、そういったサービスを使用するのも手であると思います。また、よく一般的な家庭で相見積が発生する場合はリフォームの他、引越業者の選定についてです。私も転勤族で様々な引越し業者と駆け引きを実施してきました。現在は転勤の心配もなくなり、中古で戸建てを手に入れ、そのリフォームで外装、内装、水周りと様々な業者と駆け引きを実施してきました。引越し業者の場合、最初の見積金額はかなり、高額な金額を狙ってきます。特に繁忙期であります年度末等に引越し見積を依頼するとかなり強気な態度で、平常時の2倍から3倍に金額を上乗せして、見積を取ってきます。この価格を下げる交渉を試みても、全く相手にされず、この額で請け負ってくれる個人の方は、今の時期たくさんおられますので、ということで、一度は帰られますが、実際にもう一つの引越業者で見積していただいた安い金額を提示するといとも簡単に、「値下げしますから少々お時間ください。」という形で簡単に低い金額で相見積を取ることができます。このように、引越し業者間でも、安い業者の見積書を提示することで、なんなく値下げに踏み切ることができます。これは他の業界でも同様のことで、競合他社との戦いに勝たなくてはならないために、発生することであると思います。リフォームでは金額を下げない強気の業者もいます。そうした場合はちょっとしたオマケやサービスを狙ってみてください。自分では交換が難しい外灯の電球交換などをお願いしてみましょう。

「いいですよ、これ以上値段下げられないので、別の業者さんにお願いしてもらう形でお願いします。うちは、これ以上安くはできないので、そんな安い業者とも思われたくありませんので。」という言葉で返してくる業者さんもいます。業者でも千差万別でこの金額で強いプライドを持って勝負していると業者さんも多数おられるので、あまり値切りすぎて相見積を取ろうとしても、その場で相手の機嫌を損なってしまい、一生相手にされないというリスクもありますので、職人気質の業者さんかどうかも、見分ける術を付けなくてはなりません。そこはやはり、安く値段交渉できる雰囲気であるかどうかが重要であるかと思います。

よく業者と商談していますと、上司を伴って来られる会社もあれば、個人のみでやってくるという場合もあります。上司を伴って来られる場合、わざわざ決裁権のある上司と一緒に来たのだ思いがちで、さも値下げしてくれそうな気もしますが、実は違います。上司は高価な置物に過ぎません。責任者が来たということで、こちらに安くさせない、断れない雰囲気を作っているだけなのです。部長、課長クラスの担当者が来られて交渉に繰る場合はこちらもそういったリスクを考えて、契約に臨まなければなりません。相手は多勢に無勢を狙って敢えて上司を連れてきたのです。相手の勢いに飲まれずに上司と向き合って理論武装して展開を準備する必要があります。小さなリフォーム業者ですと、これからの長年の付き合いを期待して「よし〇〇円でご契約しましょう」となることもあります。相手がどういったスタンスで責めてくるかをまず見極めてください。