相見積が必要な5つの理由

お見積もり額の提示「相見積」をご存知でしょうか。

オフィスで働いている方の中には、聞いたことがある、もしくは実際に担当した、という方もいらっしゃることでしょう。筆者も会社員時代には良く相見積をとっていました。「相見積」とは、複数の会社から見積もりをお願いし価格等を見比べることをいいます。会社内では「あいみつ」と短縮して言ったりします。

通常は企業が何かを発注したい際に、2社以上の取引先や新規の会社に見積もりをお願いし、見比べた上で1つに絞り発注先を決定するものですが、個人でも相見積をとる機会はあります。リフォーム業社をどこにしようとか、古着を売りたいけどどこに買い取ってもらおうとか。2社以上から価格をチェックして決めることもありますよね。

「いや、すでに知っている取引業者やリフォーム業社があるならその会社だけに見積もらって発注すれば良くない?」

そう思われる方もいらっしゃると思います。筆者も会社員時代としてなかなかの大企業に勤めていた頃、初めはそう思っていました。わざわざ2社から見積もりとるなんて面倒くさい!しかも断るのも心苦しいから無理!と。

しかし、面倒くさいからやらない、1社のみの方が効率的だからやらない、という考えは後々後悔するのです。相見積が必要な理由を5つ紹介いたします。実はメリットの方が多いのです!

 

1.価格で損を出さない。
1社のみから見積をとるだけでは価格の相場がわかりません。時に「そのクオリティでその金額!?」という良くも悪くもびっくりすることがあります。発注後に驚いても後の祭り。それなら初めから調べておいた方が損なく進めることが出来ます。手間は初めにとっておけば後々が楽なのです。

複数、少なくとも2社以上から見積をとってみると、会社によって価格がなかなか違います。予算を相談しながら、価格相場を把握した上で決定することがベストでしょう。

 

2.その他条件を確認できる。
価格競争で発注先を決定する場合もありますが、そうでないなら他の条件も十分に考慮してみてください。希望納期に日程で工事ができるのか、保証や品質はどうなのか、どんなアフターサービスが含まれているのか、etc、相見積により事前に確認したいことがスッキリします。

例として、筆者が会社の設備の改修での発注先を探すために相見積をとった時のことを。

A・B・Cの3社から見積をとったのですが、A社は安価だけど希望の期限に間に合うかわからないと回答されました。そしてB社とC社は納期までに間に合うと回答をもらい価格はほぼ同額。しかし相見積の内容を細かく見て見たら、C社は保証期間も長く、定期的な点検も価格に含まれるとわかりました。この時は保証期間も長くサービスも良いC社に決めました。

このように、同時に相見積をとっておけば、どこの業者が最適か判断が可能なのです。

 

3.担当者の態度や信頼性を事前にチェックできる。
価格も条件も大切ですが、担当者間のやりやすさも実は大切。発注先決定の理由にはならないのかもしれませんが「この会社の担当者はレスポンスが遅いな。じゃあ、もし発注することになったら、やりとりは会社に報告義務があるからといって毎日、電話しよう。」、「この会社の担当者は知識も豊富で頼りになる。この案件は意見を出さずに任せられそう。」というように、業者ごとにどういった姿勢で見積を提出してくれるかにより、信頼性や案件に対する真摯さを見ることができます。

結局は人と人。価格だけでない、大切な部分が見られますね!

 

4.次につながる。
複数の会社にコンタクトをとることにより、新たな出会いが生まれます。たった1回きりの見積でなく、次もその次もお願いできる会社が増えることは、お互いにとって良いことです。

前述の設備の工事会社ですと、その時はC社に決定しましたが、別の改装ではA社やB社に相談・発注しました。あの案件は期限が限られていたため不可だったけど、A社は安いから価格重視の時はA社に。また別の案件では、内装はB社が強いからB社に相談してみよう。このように、時と場合により発注先がかわってきます。

ストックというと聞こえは悪いですが、様々な会社を知っておくと、都度適切な発注先を早急に見つけることが出来るのです。

 

5.企業がクリーンなイメージ。
特に大企業に言えることですが、毎回毎回同じ取引先に発注するのは、監査視点では不透明と見なされます。稀にニュースで見ますよね。発注先と手を組んで希望価格で発注、こっそりお互いの利益にしてしまう、という悪きニュースを。

常に同じ業者への発注ですと、取引先が「どうせいつも発注してくれるから、値下げをやめよう」とか「少し手を抜いてもバレない」と甘えが出る可能性もあります。

大袈裟かもしれませんが、相見積は「常に発注先を公平に見ています」という公へのアピールにもなりますし、不正を未然に防げる方法とも言えます。公平で風通しの良い企業であるためには相見積は一つの良い方法でしょう。

以上、相見積が必要である5つの理由でした。

会社としても、個人としても、何かを依頼しようと考えていましたら、ぜひ相見積をお取りください。

首都・東京はどの分野も業者が多く相見積もりを取るにも手間がかかってしまいますよね?特に雨漏り等突発的で緊急性の高いトラブル程、見積もりを焦り失敗しやすくなってしまいます。そこでいざ何かあった時に対処できるよう、問題が起こる前に相見積もりで補修費用を把握しておくことも重要になります。大田区やその周辺にお勤めで、貴方が社屋の改修担当者なら、大田区やその周辺の信頼の出来る屋根業者をストックしておけばいいのです。